パチンコの立ち回り管理カテゴリーの前回のブログ記事では、連チャン継続率の計算式を説明しました(前回のブログ記事「パチンコの連チャン継続率の計算」はこちら)。今回は連チャン継続率から期待できる連チャン数を計算します。
まず、連チャンの確率分布(各連チャン数の発生頻度)を計算します。連チャン継続率をPcとすると、r連チャンする確率P(r)は以下の式で表されます。
次にP(r)からrの平均値、すなわち平均連チャン回数を求めます。平均連チャン回数Acは以下の式で表されます。
この式からわかるように、平均連チャン数は1-Pc(連チャン継続が終わってしまう確率)の逆数になります。この式を使って、前回紹介した大海物語M56の平均連チャン数を計算すると、Pc=0.695ですから平均連チャン回数は3.28回になります。この値は初当たりが通常絵柄だった場合も含んだ値になっており、初当たりが確変絵柄だった場合は、この値に1を足した4.28回が確変突入時の平均連チャン回数になります。
さて平均連チャン回数が3.28回と書くと、いつも大当たりを引く度に3、4連チャンするような気になりますが、現実はそんなに甘くありません。大海物語M56の連チャン数10回までの発生確率を下に示します。
連チャン数/回 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
発生率/% | 30.5 | 21.2 | 14.7 | 10.2 | 7.1 | 4.9 | 3.4 | 2.4 | 1.7 | 1.2 |
最も発生頻度が高いのが単発です。大当たりを引いても30.5%の確率で単発終了してしまいます。以下、連チャン回数が増えるに従って発生確率はどんどん下がって行きます。3連チャン以下で終わってしまう確率は2/3に達します。平均連チャン数3.28回と言っても、この値はたまにある長い連チャンも含めたもので、通常は単発や2連で終わることがよくあると言うことを知っておいてください。過度の連チャン期待は禁物です。
ちなみに、前回の記事で紹介したスーパー海物語SAEの場合は、Pc=0.6113ですから平均連チャン数は2.57回となります。初当たり確率が大海物語の約4倍高いと言うこともあって、連チャンは控えめになっています。また、冬のソナタの場合は、Pc=0.7229で平均連チャン数を計算すると3.61回になります。ただし、この台は突然確変機なので、大当たりの中に出玉が無いものが含まれています。冬のソナタの場合、大当たりの内17%が突然確変になりますので、実質的な出玉を伴った平均連チャン数は3.61×0.83=3.00回(確変突入時で4.00回)になります。このように突然確変機では大当たり回数から突然確変分を差し引いて平均連チャン数を計算する必要があります。
以上、平均連チャン数の計算方法を説明しました。次回は初当たりの発生頻度について説明したいと思います。