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パチンコの立ち回りで必須のボーダーライン超え判定

 パチンコの立ち回り管理カテゴリー前回のブログ記事では、パチンコの回転率の算出方法を説明しました(前回のブログ記事「パチンコの回転率の算出方法」はこちら)。今回は実際にパチンコを打つときに、自分が打っている台の回転率が、ボーダーラインを超えているかどうかをどのように判定するかを説明します。

 この記事を読まれている方の中には、パチンコを打ちながら実際に回転率を計算している方がたくさんいると思います。打ち始めの現金投資中、1000円分の玉を打ち込む毎に回転率を計算してみると、30回転近く回ることもあれば、10回転しか回らないこともあったりで、回転率がかなりばらつくことを実感として感じられていると思います。回転率を精度良く計算しようと思うと、ある程度の金額を投資し、デジタル回転数を多くして平均化する必要があります。では具体的にどの程度の金額を投資すれば、そこそこの精度で回転率がボーダーラインを超えているかを判定できるのか、計算してみたいと思います。

 この計算でまず必要なのが、消費球数1個当りのスタートチャッカーへの入賞率です。入賞率Peは回転率xに釘調整された台について次の式で計算されます。

つまり回転率xを1000円分の球数250個で割れば、スタートチャッカーへの入賞率が計算できます。例えば回転率20回転に釘調整されたパチンコ台であれば、20を250で割って0.08となります。持ち玉を1個消費する毎に8%の確率でスタートチャッカーに1個入賞することになります。

この入賞率Peを使って、持ち玉をDl個消費した時のスタートチャッカーへの入賞個数の分布を計算します。この計算には以前パチンコの大当たり発生頻度の計算の記事で説明した、二項分布関数を使用します。スタートチャッカーへの入賞率Peの台で、持ち玉をDl個消費した時、スタートチャッカーにk個入賞する確率は以下の式で表されます。

この式を使った計算例を次に示します。計算は回転率x=21および23回転の台について、Dl=250(1000円分の消費球数)、および2500個(1万円分の消費球数)とした時のスタートチャッカーへの入賞個数kの分布を算出しています。

 Dl=250個の場合、x=21回転の台では平均21個スタートチャッカーへ入賞するわけですから、k=21のところで分布がピークとなります。x=23回転の場合は、k=23のところで分布がピークとなります。ここで、仮に打った機種のボーダーラインが20回転だとします。x=21回転の台はボーダーラインを1回転超えた台、x=23回転の台はボーダーラインを3回転超えた台ということになります。さて、2つの台を1000円だけ打った場合に、ボーダーラインである20個以上の玉がスタートチャッカーへ入賞する確率をグラフから求めてみると、x=21回転の台で約62%、x=23回転の台では約77%になります。ボーダーラインを超える釘調整の台を打っても、1000円だけの投資では2〜4割の確率でボーダーライン未満の入賞個数になってしまいます(グラフのマスクが掛かった範囲)。この確率では1000円で回転率のボーダーライン超えを判定することはできません。

 次にDl=2500個の場合のグラフを見てみましょう。投資金額で言うとさっきの10倍になりますから、x=21回転の台ではk=210個、x=23回転の台ではk=230が平均のスタートチャッカー入賞個数となり、分布がピークとなります。ボーダーラインの回転率をさっきと同じ20回転すると、このグラフのケースでは入賞個数200個がボーダーラインとなります。ボーダーライン以上の玉数がスタートチャッカーへ入賞する確率をグラフから求めてみると、x=21回転の台で約77%、x=23回転の台では約98%になります。ボーダーラインの回転率を3回転超えているx=23回転の台では、1万円投資してボーダーライン未満の入賞個数になる確率はかなり小さくなります。しかし、x=21回転の台では約2割強の確率でボーダーライン未満の入賞個数になってしまいます。ですから、x=21回転の台では1万円投資してもボーダーライン超えの判定は難しいと言えます。

 このように台の回転率がボーダーラインに近いか離れているかで、ボーダーライン超えが判定できる投資金額がかなり違ってきます。では回転率によって判定できる投資金額がどの程度違うのか、計算した結果を下のグラフに示します。下の左のグラフはx=21〜23回転に釘調整された台を打ち、上述のような分布を取った場合に、スタートチャッカーへの入賞個数が、ボーダーライン(x=20)以上に90%の確率でなる投資金額を示したものです。右のグラフは比較のため、x=17〜19回転のボーダーライン以下の回転率に釘調整された台を打ち、同様の分布を取った時に、スタートチャッカーへの入賞個数が、ボーダーライン未満に90%の確率でなる投資金額を示したものです。

左の図からは、x=23回転の台で約3000円、x=22回転の台で約8000円、x=21回転の台で約3万円投資した時点で回転率を計算すれば、90%の確率でボーダーラインを超えることがわかります。右の図からはx=17回転の台で約3000円、x=18回転の台で約8000円、x=19回転の台で約3万円投資した時点で回転率を計算すると、ボーダーラインを超える確率は10%になることがわかります。ですから、もし1万円程度投資した時点で、計算した回転率がボーダーラインを超えているなら、その台の真の回転率がボーダーライン−2〜−3回転の回収台である可能性はかなり低い(10%以下)と言うことができます。そして、3万円程度投資した時点で、計算した回転率がボーダーラインを超えているなら、その台の真の回転率は少なくともボーダーラインくらいはありそうだと推定することができます。

 ちなみに、x=21回転の台を丸1日打った場合の回転率のばらつきを計算してみます。1日の総回転数を2500回転(時短中は除く)とすると、消費球数Dlは約30000個(現金投資、持ち玉遊戯合わせて)になります。この数値から回転率の標準偏差を計算すると約0.4回転になります。丸1日打った場合、回転率は±0.8回転のばらつきに約95%の確率で収まることになります。ですから、1日打った後に回転率を計算すれば、自分がボーダーライン以上の台を打てたかどうか、立ち回りの検証は高い精度で行うことができます。

 以上説明したように、回転率のボーダーライン超えを精度良く判定しようとすると、数万円の投資が必要になります。数1000円の投資で判定できるのは、せいぜい、自分が打っている台が回収台かどうかくらいです。しかし、パチンコの立ち回りとしては、できるだけ少ない投資金額で、自分が打っているパチンコ台の回転率がボーダーラインを超えているのかどうか判定したいところです。そのためには、実際に打って回転率を計算する他に、どうしても釘を読む力が必要になります。パチンコの立ち回りで、ボーダーライン以上の台を効率よく掴むためには、パチンコを打つときに釘を読み、自分が打った台の回転率を検証する作業を日々繰り返して、釘を読む力を高めてゆく必要があります。釘読みのポイントについては以下のサイトが参考になります。

パチンコの立ち回りにおける釘読みの重要性

 今日はここまで。次回のパチンコ立ち回り管理カテゴリーの記事では、パチンコ収支を決定するパラメータの1つ出玉数について説明したいと思います。





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