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パチンコの出玉数とボーダーライン

 パチンコの立ち回り管理カテゴリー前回のブログ記事では、パチンコの回転率のボーダーライン超え判定方法を説明しました(前回のブログ記事「パチンコの立ち回りで必須のボーダー超え判定」はこちら)。今回はパチンコの出玉について説明します。

 パチンコ雑誌を読んだ時、台のスペック表に必ず書かれているのが大当たり1回当りの平均出玉です。この平均出玉ですが、パチンコ雑誌によって値が違います。なぜ違うのかと言うと、各パチンコ雑誌が想定している大当たりの消化時間、アタッカーへの余分な入賞個数、スタートチャッカー以外のチャッカーへの入賞個数、回転率が微妙に違うからです。

大当たり時の平均出玉Daveは、大当たりのラウンド数をR、カウント数をC、大当たりの消化時間をt(分単位)、台の回転率をx、アタッカー入賞時の賞球数をDa、スタートチャッカー入賞時の賞球数をDsとすると次の式で表されます。

上の式の前半部分は、アタッカーの入賞による出玉です。後半部分の複雑な式は、大当たり中のスタートチャッカーへの入賞による出玉から大当たり中の発射玉数を差し引いたものを表しています。式からわかるように、大当たり消化時間tや回転率xが変わるとDaveが変化します。特に消化時間tは出玉に大きく影響します。

 実際に大海物語M56についてDave計算してみます。Rは15ラウンド、Cは9カウントです。大当たりの消化時間tは標準的な時間として3分とします。tは大当たり中に玉を発射した実質時間で、ラウンド間のアタッカーが閉まっている時間は玉の発射を行わないものとします。xは大海物語M56の等価交換でのおよそのボーダーラインである17回転とします。Daは14個、Dsは3個です。以上の数値を上の式に入れて計算すると、Daveは1641個になります。実際の大当たりでは、アタッカーに余分に玉が入賞したり、スタートチャッカー以外のチャッカーにも入賞しますので、実質的なDaveは1700個程度になると推定できます。

 各パチンコ雑誌で計算に使用するtやxの値、アタッカーへの余分な入賞個数、スタートチャッカー以外のチャッカーへの入賞個数が違うため、雑誌によってDaveは違いますが、おおよそ1700個前後の値になっていると思います。

 さて、実際にパチンコ店で打った時に、大当たりの平均出玉数が雑誌に掲載されている値になるかと言うと、大抵の店では少なめの出玉になっていると思います。これは店側で、アタッカーへ玉が寄り難い釘調整にして大当たりの消化時間を長くしているか、大当たり後の時短中にスルーチャッカーへ玉が寄り難い釘調整にして持ち玉を減らしているからです。例えば、上の計算例で消化時間tが3分から4分になると、Daveは約80個少なくなります。また、時短中にスルーチャッカーへ玉が寄らず、電チューがなかなか開かなくて上皿の玉が無くなるなんてことはよく体験します。

 このように、実際の場面ではパチンコ店の出玉カットで、パチンコ雑誌に書かれている出玉よりも少ない出玉になることがほとんどです。出玉数はもろにボーダーラインに影響します。等価交換の場合、ボーダーラインBLは初当たり確率をP、平均連チャン数をraveとすると以下の式で表されます。

この等価交換のボーダーラインの計算式がどのように導き出されるかについては以下の記事が参考になります。

パチンコのボーダーライン計算(等価交換のケース)

さて、大海物語M56の場合、P=0.002706(1/369.5)、rave=3.28回となります(以前の記事「パチンコの平均連チャン数の計算」を参照)。上の計算で算出したDave=1700を用いるとボーダーラインBLは16.6回転になります。もし、Daveが100個カットされて1600個になったとするとボーダーラインBLは17.6回転になります。100個の出玉カットでボーダーラインが1回転も高くなってしまうのです。ですから、もし自分が打っている台の回転率が雑誌に掲載されているボーダーラインを超えていても安心してはいけません。本当にボーダーラインを超えているかどうかを判定するには、その店の出玉カットがどの程度なのか確かめる必要があります。時短終了後に即止めして、出玉数の確認を数回行えば、その店の出玉カット数はおおよそ掴めると思います。

 パチンコ店によって営業方針は様々です。回転率は高めにして出玉カットを多くする店、出玉カットはせずに回転率だけで調整する店、回転率が低く出玉カットもするぼったくり店(酷い店だと遠隔が入ったりします)など、回転率と出玉カットの調整方法は店によって様々です。また、イベント、新台入れ替え、回収時期(年末年始、お盆、ゴールデンウィークなど)といった時期的要因でも出玉カットと回転率の調整は変わってきます。自分が行っている店がどのような調整をする店なのか特徴を良く確認してみてください。ぼったくり店は絶対避けることです。

 以上、パチンコの出玉数について説明しました。 次回はパチンコの収支計算に必要なトータル大当たり回数の計算方法について説明したいと思います。





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